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高森明勅
2022.10.26 09:00皇統問題

佳子内親王殿下が今年も「ジェンダー平等」を願うご挨拶

去る10月16日、秋篠宮家のご次女、佳子内親王殿下は
ガールスカウト日本連盟が開催した「ガールズメッセ2022」
にご臨席の上、ご挨拶の中で次のようにお述べになった。

「ジェンダー平等が達成され、
誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになることを、
自らの可能性を最大限に生かす道を選べるようになることを、
そしてそれが当たり前の社会になることを切に願います」と。

これは一昨年の日本ガールスカウト運動
100周年記念行事「国際ガールズメッセ プレイベント」、
昨年の同「国際ガールズメッセ」におけるオンラインでの
ご挨拶の表現とほぼ重なる
(昨年については10月11日公開のブログで取り上げた)。

佳子殿下のお考えがストレートに表現されていると拝察できる。
これは当然、ご自身を含め、皇室の在り方についても、
同じように考えておられる内容だろう。

皇位の継承資格を「男系男子」だけに限定する
明治以来のルールが「ジェンダー平等」からかけ離れていることは
明らかだ(しかもそれが皇位の「世襲」継承そのものを至難にしている)。
お立場に照らして、勇気あるご発言と申し上げるべきだろう。
謹んで敬意を捧げる。

追記

今月のプレジデントオンラインの連載
「高森明勅の皇室ウォッチ」は28日の公開予定。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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